謎の老人現る

前にも書きましたが僕は毎朝ジョギングしています。毎朝6時から7時までじっくり1時間かけて10kmジョギング。習慣になってしまうと走るのがほんと気持ちよくてやめられません。もともと走るのは嫌いじゃないしね。

ということで今日も朝から小雨が降る中走っていたわけですよ。10kmを1時間かけて走るというのは結構ゆっくり目のペースなんですが、これが僕にとって気持ちよく走れるベストなペース。趣味で苦しんでしまっては最早それは趣味じゃない気がしますんで。

そんな風にマイペースキープに重きを置いたジョギングを今日も楽しんでいたのですが、5km過ぎたあたりで後ろから他のジョガーの足音が近づいてきていることに気が付きました。そして今にも僕を抜き去ろうとしたときチラッとそのジョガーを見てみると、それはかなり高齢のおじいさんでした。

「おー元気なじいさんだなー」と思って感心しつつ、僕を追い抜いていったおじいさんの背中を見送っていたんですが、そのおじいさんが振り向いて僕に一言。





「ついてこんかい!!!このこわっぱが!!!」





エ━━(゜Д゜;)━━━!!!!!

何言っているんだこのじいさん?何でそんなに怒ってんの?何であなたについていく必要があるの?ていうか初対面じゃん?そしてこわっぱって最近あんまり聞かないよ?

なんて感じで僕がちょっとした混乱状態になっていたにも関わらず、おじいさんはどんどん走っていきます。その背中を見ていたら僕の方にもなぜか馬鹿馬鹿しい闘志が沸いてきてしまい、気づけばおじいさんと追いつけ追い越せの猛レース状態になっていました。

おじいさんの方も相当頑張っていたようでもう速い速い。老人とは思えない。そのうちポックリ逝ってしまうんじゃないかって時々心配になったもんね。でもこっちも変な意地が出てきてしまいもう必死。うおーこのおじいさんにだけは負けたくない!なんて考えてました。意味がわからない。

早朝の小雨降る中何かが憑依したとしか思えない老人と、それを追いかける謎の大学生の猛レース。尋常じゃないよ。通勤中の人や登校中の中高生の目には相当クレイジーな光景にうつっていたと思います。通報されてもおかしくなかったね。

で、どのくらい走ったのかわかりませんがそんな二人も疲労がピークに達して、やっと立ち止まりました。おじいさんも僕も息絶え絶え。しばらく口もきけずゼーゼー言ってました。

しばらくするとおじいさんはまだ息が荒い僕を残して、無言で歩き出しました。おじいさんは近くの自販機で飲み物を買っているようです。そして再び僕に近づき一言。

「あんた…なかなかやるやんか…、これはおごりや」

そう言っておじいさんが僕に渡してくれたのは缶ビール。しかもエビス。もうここまでくると何がなんだかほんとにわかりません。だって意味不明のレース後しかも早朝からビールですよ?そんな感じで茫然としている僕を尻目におじいさんは自分のビールを一息に飲み、無言で立ち去っていきました。ほんとあんたは誰だったんだ?

そんなこんなで今日のジョギングはペースなんてあったもんじゃありませんでした。おまけに膝も痛めるし…orz(エビスは今晩美味しくいただきます)



今日のBGM
let go/m-flo loves YOSHIKA

let go/m-flo loves YOSHIKA

LISA脱退以降のm-floってかなりマスターピースが多いと思うのは僕だけでしょうか?この曲も僕の中では傑作です。特に後半の盛り上げ方が最高に感動的。個人的にはこの曲のドラムンベース風REMIXを聴いてみたいですね。miss youより好きになるかも。